ご挨拶
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。代表の矢島と申します。
私は、幼少期に祖父の医療過誤に遭遇しています。
祖父は多くを語りたがりませんでしたが、最終的に和解に至るまでに長い年月を要しました。
また、患者側からの意見書を作成する医師を探す事に、祖父は相当苦労していました。
このエピソードが、この仕事を始めた背景となっています。
脳神経を専門とする医師になりたいと願い、その願いを実現するため、日本で最も伝統のある脳神経内科の教室を持つ新潟大学を母校としています。
新潟大学には脳研究所があり、臨床神経科学部門を持つ日本で唯一の研究所です。
この新潟大学附属脳研究所でアルツハイマー病の研究を行いつつ研鑽を積み、医学博士、神経内科専門医・指導医、認知症専門医・指導医、総合内科専門医を取得しています。
日々の医療に邁進する中で、縁あって患者さん側に立った医療過誤の意見書を依頼されました。
かつてのエピソードから四半世紀以上を経ても、医療者と患者さんの情報格差は埋まることなく、患者さん側に立ちつつも公正な意見書を作成する医師が未だ少ないことを知り、愕然としました。
私を育ててくれた新潟大学附属脳研究所では「これからの超高齢社会に求められる、総合性と専門性の調和を保ったGeneral Neurologistの育成」をモットーとしています。
目の前の患者さんを診療することは当然ですが、医療機関での診療という枠組みにとらわれず、さらに大きな視点で患者さんの一助となりたくて、自分の専門性を踏まえた医療鑑定を始めました。
遺言能力の鑑定を始めたきっかけも、知人の弁護士に依頼されたことでした。
その際、遺言能力の鑑定ができる医者を探しているご家族や法律家の方々が多くいる一方で、対応する医者が少ないという現状を知りました。
その後、直接縁をいただけた法律家の方々から依頼を受け、数多くの遺言能力鑑定、医療過誤鑑定、高次脳機能障害鑑定を経験して現在に至ります。
現代の医師の倫理・任務の根幹は、”ヒポクラテスの誓い”をルーツとしています。この誓いは、医療の専門家としての医師自身の尊厳の保持と同時に、患者さんの権利と尊厳についても述べています。その一説に” for the benefit of my patients”と記されています。
この”ヒポクラテスの誓い”に則り、私の持つ経験と知識を用いて、患者さんの利益と尊厳を最大限に守ることを誓います。
法律家の方々と手を携えて、私の医療経験・医学知識をもとにした遺言・医療過誤・高次脳機能障害の鑑定で、紛争で悩む方たちのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
自己紹介(鑑定医紹介)
代表 矢島 隆二
◆経歴
2004年 新潟大学医学部 卒業
2004-2005年 新潟市立新潟市民病院 初期研修
2006-2009年 新潟大学附属医歯学総合病院 脳神経内科,佐渡総合病院 脳神経内科
2010-2012年 新潟大学附属脳研究所 大学院
2013-2014年 新潟大学附属医歯学総合病院 脳神経内科 指導医
2015年-現在 総合リハビリテーションセンター・みどり病院 副院長
2018年-現在 同院 認知症疾患医療センター 副センター長
◆資格
日本神経学会認定 神経内科専門医・指導医
日本認知症学会認定 認知症専門医・指導医
日本内科学会認定 総合内科専門医
医学博士
認知症サポート医
日本リハビリテーション医学会 認定臨床医
日本医師会認定 産業医
難病指定医
身体障碍者福祉法指定医師
◆専門領域:
認知症疾患の診断と治療、遺言能力の鑑定
神経疾患全般の診療
複数の診療科にまたがるような複合疾患に対する総合診療
◆論文(筆頭著者のみ):
Yajima R, et al. [A case of amyotrophic lateral sclerosis/frontotemporal lobar degeneration with apraxia of eyelid opening]. Rinsho Shinkeigaku 2010; 50(9): 645-50.
矢島隆二ら.受容体研究による細胞機能の発見 リポ蛋 白受容体LR11/SorLAによるβアミロイド産生調節.The lipid 2012;
23(4): 50-55.
Yajima R, et al. ApoE-isoform-dependent cellular uptake of amyloid-β is mediated by lipoprotein receptor LR11/SorLA. Biochem Biophys Res Commun 2015; 456(1): 482-8.
Yajima R, et al. Varicella-zoster virus encephalitis localized to the bilateral medial temporal lobes. Neurol Neuroimmunol Neuroinflamm 2015; 2(4): e108.
Yajima R, et al. A Fulminant Case of Granulomatosis with Polyangiitis with Meningeal and Parenchymal Involvement. Case Rep Neurol 2015;7(1): 101-4.
Yajima R, et al. Japanese case of Emery-Dreifuss muscular dystrophy with a novel LMNA missense mutation. Neurol Clin Neurosci 2016; 4(3):124-5.
Yajima R, et al. Corticobasal Syndrome with Supplementary Motor Area Aphasia. Intern Med. 2021; 60: 1799-1800.
◆受賞歴
2012年 新潟大学 若手医学研究賞 受賞
2012年 新潟神経内科奨励賞 受賞
2013年 椿神経疾患研究基金 受賞
2018年 第8回日本認知症予防学会 浦上賞受賞